地方の人口減少を止めるには

地方創生

先月末、愛媛新聞の1面に「県人口が年間1万人ペースで減っている」という記事が載っていました。私は特に驚きはせず、まぁ当然だろうなと……

ですが、人口減少は地域が衰退することだけでなく、自分の商売にも直結することなので他人ごとではいられません。今後どうすれば愛媛の人口減少を止められるのか、これから考えていきたいと思います。

愛媛を中心に話を進めていきますが、他の地方にも当てはまる内容なので、「愛媛には興味がない」と言わずに読んでいただければ幸いです。

 

愛媛の人口

2019年1月現在、愛媛県の人口は約134.9万人で、人口が一番多い市町村は松山市の約51万人です。逆に一番少ないところは、松野町の約0.4万人。

松山市の存在感が大きいのは事実ですが、県人口に占める割合は38%と、京都市の56%や高知市の46%などと比べると、それほど一極集中は進んでいません。

 

都道府県別の人口ランキングでは、愛媛県は第28位で山口県と奈良県の間です。四国では最も人口の多い県で、全国的に見ても真ん中よりちょっと下くらいですから、安心している県民もいることでしょう。

しかし、愛媛県の人口増加率は年間-0.75%ですよ。これは全国ワーストランキングで毎年10位前後を行ったり来たりしているような数字です。

 

<人口増加率ワーストランキング>

順位 都道府県 人口増加率(%)
1 秋田 -1.3
2 青森 -1.13
3 高知 -1
4 和歌山 -0.99
5 山形 -0.96
6 岩手 -0.91
7 新潟 -0.8
8 愛媛 -0.75
8 長崎 -0.75
9 山口 -0.74
9 徳島 -0.74
12 宮崎 -0.72
42 神奈川 0.2
43 千葉 0.21
45 埼玉 0.32
45 愛知 0.32
46 沖縄 0.4
47 東京 0.8

(平成27、28年の総務省人口統計を元に作成)

ランキングを見ると、愛媛県やばくないですか……早急に手を打たないと人口が減り続けて、ますます過疎化が進みますよ。

 

東京一極集中

地方別では、東北と四国の県が毎年上位にランクしており、関東の一都三県は相変わらず増えています。東京なんか、平成27年と28年を比較すると11万人も増えていますからね。政府は東京圏への一極集中是正に取り組んでいるみたいですが、全く効果なし。むしろ年々加速しているのが現状です。

日本の人口は減っているのに、東京圏の人口が増えているのは、転入超過が原因です。地方は出生率が高いが転出者が多く、東京圏は出生率は低いが転入者が多い。つまり、地方で育てられた人材が、東京を中心に神奈川、千葉、埼玉へ吸収されている状態です。

 

出生率の低い東京圏に出生率の高い地方から人が集まっている訳ですから、当然のように日本の人口は減ります。これ以上一極集中すれば、地震、台風などの自然災害やテロのリスクも高まりますし、東京のようにあまりにも人口が多いと集積の不経済を伴います。日本の3分の1の約3700万人もの人がひしめく東京都市圏が壊滅すると同時に、日本も終了するということですね。

 

しかしながら、東京圏の人々を地方に移住させれば済むという単純な問題でもありません。地方に移住しても、仕事が上手くいかなかったり思うように人間関係を築けなかったりして、都会に戻ることもあります。

それに、たとえ地方で結婚したとしても、都会と何ら変わらない忙しい日々で心身ともに余裕がなく、子供を作りたくても作れない状況に陥ってしまえば根本的に解決はしないでしょう。

 

愛媛の人口減少解決策

人口減少の解決あるいは地方を創生するには、出生率を上げる以外方法はありません。ではどうすれば出生率が上がるのか。それは、東京に負けない魅力的な街づくりをして、国民一人ひとりが働き方を考え直していくことです。私の考える解決策は、「市街地再開発」「交通インフラ整備」「働き方改革と地方分権」3つです。では、詳しくみていきましょう。

 

市街地再開発

まず、地方の若者は何で東京などの大都市に住みたがるのかを考えていきたいと思います。

 

①仕事を求めて

自分の能力やライフスタイルに合う仕事は、企業数の少ない地方で見つけるのはなかなか難しいものです。やはり人口密集地の方がヒト、モノ、カネがより多く集まりますからね。

地方の公立大学を卒業した人は、地元企業への就職が強いので地元に残る可能性が高いですが、本当は「東京で就職したいから東京の大学に行きたい」と思っていても、費用の面で地元の大学に行かざるを得ない場合もあり、そういう人は卒業と同時に地元を離れるでしょう。少しでもいい暮らしをしようと、都会にある給料の高い企業を狙っていくのは当然です。

 

②進学のため

これも上と同じように、大学や専門学校の数が多い大都市の方が選択肢がたくさんあり、講師陣のレベルも高い傾向にあるので若者が吸い寄せられます。

 

③田舎に絶望

田舎って、若者が喜ぶようなものは何にもないですからね。一度都会に住むと、田舎の良さも分かってくるのですが、ずっと田舎では絶望してしまうのも無理はありません。

 

④一度都会暮らしを経験してみたい

私が10代の頃はまさにこれでした。別に、やりたい仕事がある訳でも、行きたい学校があるわけでもなく、何となく都会暮らしに憧れて、感性の豊かな若いうちに住みたいという気持ちです。

本当は東京に住みたかったのですが、いろいろあって住むことはなかったです。まぁ千年の古都、「京都」に住めたのでよかったのですが……

でも、このような理由で都会に行く人は、何年か後に地元へ帰る人が多いと思いますので、取り立てて問題にするほどの事ではありませんね。

 

⑤夢を追うため

アーティスト、芸人、俳優など人それぞれですが、夢を追うために都会に移り住む人も珍しくありません。

 

市街地再開発で若者流出を食い止める

若者が都会に行くまたは行きたがるのは、おおよそ上記の5つだと思います。④と⑤は特に問題ないので他の3つを解決しなければなりません。でもこれって、市街地再開発である程度解決します。

街中を大規模開発すれば、雇用が生まれ都心に人が戻ってきます。街が都会的な景観になり、東京にあるものが自分の街にもあれば、田舎に絶望して都会に移り住む人も少なくなるでしょう。

また、そうして人口が増えてくると、大学や専門学校も増える可能性があります。ですからこれから説明するような再開発をもっと積極的に行うべきです。

 

開発を行うべき場所は県庁所在地が望ましいと思います。なぜかというと、それなりに人口が多いところでないと効果があまり無いからです。人口の少ないところで高層マンションを建てたり大規模商業施設を作ったりしても、入居者が集まらないばかりか古くから営業しているような小さい商店が消えて無くなります。

 

例えば、ある日突然、田舎に大型ショッピングモールができたとします。駐車場も広く便利な上、何でも手に入り商店街のものより安いため住民は大喜びでしょう。ですが、地元の商店街を経営している人たちにとっては死活問題です。安く売ろうにも限界があり、大型SCに適うはずがありません。

やがて商店街に行く人はほとんどいなくなり、長年愛され何とか切り盛りしていた商店も一つまた一つと店を閉じ、シャッター街が増えていきます。

 

ところが、拡大を続けるネット通販市場の影響や人口減少が重なり、ショッピングモールも売上が伸び悩み、そして撤退。その街に残されたものは、何の特徴もないロードサイド店、壊滅した商店街、手の付けようがない巨大な箱……。このようなことは空想ではなく、実際に起ころうとしていることです。

こうなってしまってはもはや救いようがありません。だから、人口が少ないところには少ないなりのやり方があるので、やみくもに再開発はしない方がいいです。

 

統計を見る限り、新潟県を除き政令指定都市がある都道府県は総じて人口減少率が少ないです。それは、政令市クラスの大きい街があると他の市町村を引っ張ってくれるからだと思います。松山市は政令指定都市にはなれないでしょうけど、これ以上人口が減ってしまっては、愛媛県のパワーも弱ってきます。

ですので、愛媛の場合は松山市の市街地再開発を優先すべきですね。

 

とは言え、ただ単にでかい建物を建てて都会的な空間を演出すればいいという話ではありません。県庁所在地であっても再開発が失敗すると、かえって街を衰退させてしまう恐れがあります。そうならないためにも、開発を実行する前に、その街に合った都市計画を入念に考えていかなければなりません。

再開発失敗例で有名な青森市の「アウガ」という複合型商業施設は、2001年に市街地活性化の起爆剤として市が約185億円を投じて建てられましたが、オープン時から赤字決算だったので集客アップ等の対策をし運営を続けるも、全く業績が改善されず2015年に経営破綻しました。その後、当時の市長は辞任に追いこまれ、建物は、役所の一部機能を移転し駅前市庁舎として使っているそうです。

 

松山駅周辺

松山駅に関しましては、下の記事で少し触れましたが、松山市内で早急に再開発した方がいいエリアですね。

 

愛媛暮らしのメリットとデメリット!地方移住のすすめ!
ここ最近、地方に移住する方が増えていますね。 上の画像は、松山平野を見渡せる高台から撮っているので、だいたいどのような地形かお分かりいただけるかと思います。手前が伊予市、真ん中の辺りが松前町、奥の建物が密集している辺りが松山市です。 ...

 

まぁ松山駅は、全国の県庁所在地の中で一番しょぼい駅ですよ。←事業が完了するまで何度も言い続けます。陸の玄関ということもあり、旅番組でよく登場するのですが、見る度に「松山駅を映すんじゃね~」って思いますわ。

昨年ようやく、一部区間で高架化工事を着工したみたいです。しかしながら、未だに具体的な再開発計画が公表されていない状況なので、私の考えたものを紹介したいと思います。

 

(松山駅イメージ画像:愛媛県公式ホームページより引用)

 

一応このようなイメージ図は公開されています。「土地の高度利用」と書かれているところは、現在、車両基地がある辺りで、その奥は土地区画整理されて再び民家が建つ予定です。

車両基地は、お隣の松前町に移転されます。ここに広大な敷地ができる訳ですが、市民会館がかなり老朽化しておりさらに辺り一帯が史跡に指定されているため、現地で建て替えができないことから、恐らくここはホールや図書館などの文化施設になると思われます。

 

なので、再開発できそうな場所は駅の東側(画像手前)の一帯ですね。駅前広場に隣接する土地は、JR四国ブランドのホテルクレメントがいいのではないでしょうか。土地を有効活用するため、高松にあるような高層型のホテルがいいと思います。

ホテルが駅前広場に繋がっていると便利だし、松山駅を拠点に県内各地へ足を運んでもらえやすいです。また、ホテルの最上階には展望台を設けて、瀬戸内海や松山城を臨めるようにすれば、観光スポットにもなります。

幸いにも今後JR四国は、「不動産事業を積極的に取り組みたい」という方針なので、この機会を逃す理由はないでしょう。そもそも松山駅周辺はホテルが少なすぎますからね。

 

現在、貨物駅がある辺りの土地(画像左手前)は、駅から少し離れますので商業施設は難しそうです。だからオフィスを中心に分譲マンション、立体駐車場等を建てるくらいでちょうどいいと思います。駅前の古い建物も建替えた方がいいでしょう。あのままでは景観が悪過ぎます。

ところで、駅ビルはできないのでしょうかね。最近生まれ変わった「大分駅」みたいに、商業施設、ホテル、駐車場などが一体になった大型の駅ビルを建ててもよさそうですが……

松山駅に大型商業施設をつくると、中心部にある百貨店が大打撃を受けるという意見もあるのですが、それは仕方のないことではないでしょうか。時代にそぐわない、あるいは変化を恐れて何も手を打たない企業であれば淘汰されて当然です。

 

日本の都市は城下町が多いこともあり、既に出来上がった市街地を避けるため国鉄の駅は中心部から離れたところに造られているのをよく見かけます。

市内に路面電車が走り、松山と似たような雰囲気の熊本や鹿児島も、駅は中心部から離れておりますが、両市とも駅前の再開発が進んでいて、それに負けないよう中心部も再開発の動きが見られます。松山は、同じようにとはいかないかもしれませんが、少しは活性化されると思います。

 

それともう一つ、松山駅再開発事業に携わる方に参考にしていただきたいのが「金沢駅」ですね。あそこは駅自体が人気の観光名所になっていて、「世界で最も美しい駅14選」にも選ばれています。威風堂々とした「鼓門」と全面ガラス張りの「おもてなしドーム」。

本当に美しいです。金沢は伝統工芸や能楽が盛んな地域で、そういったものをモチーフにしたりあちらこちらで販売していたりと、非常に地元のものをアピールするのが上手い街です。

 

愛媛にも砥部焼などの伝統工芸品をはじめ、様々な特産品がありますので、もっと県外の人にアピールをしなければなりません。例えば、駅の構内に砥部焼の巨大な陶板画が飾られていたら、駅に降り立った人が感動すると思うんですけどね。

とにかく何か特色がなければ観光客は増えませんし「愛媛にもう一回来たい」とも思ってもらえません。せっかく再開発するのですから、どこにでもあるような駅の風景にしてしまってはもったいないです。

 

松山市駅前

松山市駅は、高浜線、横河原線、郡中線の3路線が乗り入れる鉄道、路面電車、バス乗り場などが集まるターミナル駅で、鉄道の乗降客数は四国最多です。駅ビルには伊予鉄高島屋が入っており、これも四国最大の売り場面積と売上高を誇ります。

さらに高島屋の上には観覧車があり、市内を一望できます。「なんてすばらしい駅なんだ」と言いたいところですが、駅前がひどいですね。「これほどの駅ビルを建てておいて、なんで駅前がこんな……」って感じです。ここも再開発しましょうよ。

 

何十年か前に計画はされていたみたいですけど、それからずっと放置状態です。駅前には現在、雑居ビルが数棟建っており、松山の一等地を全く活かしきれていません。そのビルでお店を営業されている方もいるのであまり強く言えませんが、全部取り壊して街区をまとめ、再開発ビルを建てた方がいいと思います。

昔、私は、ヨドバシカメラやビックカメラが、大都市の駅前にドーンと構えているような都市型家電量販店を建てて、伊予鉄高島屋とペデストリアンデッキで繋げたらいいのではないかと考えておりました。しかし、最近の家電量販店の苦戦している状況を見ていると、ちょっと厳しそうですね。東京、大阪、名古屋の主要駅の前なら余裕でしょうけど、なにせ松山ですからね。

 

それに、今後駅前広場が新たに整備されるそうなので、ペデストリアンデッキはもう必要ありません。だから構想(妄想)を考え直しました。それは、市内のランドマークになる100m級の複合ビルを建てるという計画です。

 

<イメージ図>

(中高層建築物建築計画概要)

名称:(仮称)松山市駅前市街地再開発事業
用途
・B1~B3:駐車場
・1~3F:物販、サービス
・4~8F:シネコン
・9~12F:オフィス
・12~30F:ホテル
構造:鉄骨造
階数:地上30階・地下3階
高さ:130m
延べ床面積:120,000㎡

※イメージ図と概要は、私が勝手に作成したものであり、このような計画は一切ありません

 

セットバックした低層階屋上は庭園を設け、市民の憩いの場となると同時に、高島屋の観覧車から松山城が見えるようにしました。

また、統一感を出すため窓枠のデザインは、高島屋やこれから建つ予定のベッセルホテルと合うようにしています。建物の高さも、城山の山頂(132m)より低くしており、景観を損ねません。

 

この程度のビル、中核都市なら松山より人口が少ないところにも普通にあるので、あっても不思議ではないし全く無茶な計画でもないと思います。

 

銀天街L字地区

銀天街L字地区は、四国を代表する商店街である大街道から、松山市駅までのちょうどL字にあたるところで、松山でも重要なエリアの一つです。その地区面積は広く、約4.7haもあります。これがどれくらい広いかというと、なんと東京ドーム1個分とほぼ同じです。

大街道と銀天街は、市の中心部にあるため土日になると比較的観光客が多いです。しかし、それは土日だけであって、平日は閑古鳥が鳴いています。特に、L字地区は小さい商店が密集し、建物の老朽化が著しく、ビルの更新が課題となっています。ですから早急に再開発をしなければ松山だけに止まらず、愛媛県全体の衰退にも繋がります。

 

L字地区は、大きく分けると3つの街区(A,B,C)からなり、昨年C街区の具体的な再開発案が発表されました。参考までに計画概要を一部載せておきます。

 

名称:湊町三丁目C街区地区第一種市街地再開発事業
用途:店舗・サービス・公益施設、駐車場(588台)、共同住宅(184戸)
構造:鉄骨造、鉄筋コンクリート造
階数:地上20階、地下1階
高さ:72m
延べ床面積:約45,370㎡

(詳細は大京ニュースリリースをご覧ください)

 

第一印象は「ほとんど駐車場とマンションやんけ」って感じです。

まぁ現実問題として繁華街の駐車場は不足しておりますし、地区の居住者を増やす目的がありますから、悪くはない計画だと思いますが、相変わらずのしょぼさですね。これで劇的に商店街を利用する人が増えるとは到底思えません。

 

松山市駅前でも銀天街L字地区でもどっちでもいいので、中心部に大型シネコンが欲しいところです。現在、大街道に映画館がありますが、古くて狭いです。しかも、上映される映画がかなり偏っています。

あと、伝統工芸品の体験、販売、美術館、カフェが一体になった施設なんかも面白いですね。そのビルに入れば、「作る」「買う」「観る」「使う」が全てできるっていう……。観光客も喜ぶと思います。若者や観光客が喜ぶものをつくらないと街の活性化はほど遠いですよ。

再開発されるかどうかも怪しいですが、残りの街区に期待するしかありません。

 

交通インフラ整備

日本地図を見ていると、残念ながら近隣都市圏へのアクセスが悪い地域から過疎化が進んでおります。つまり、人の出入りが少ないところは衰退するということです。だから、インフラ整備も大都市圏だけでなく、地方にも公平に整備しなければなりません。

 

四国は、平野部が多い香川県以外、交通インフラが未発達です。大都市と同じように「地下鉄やモノレールを我が街に」とまでは言いませんが、必要最低限のものは整備してほしいです。

愛媛を例にいくつか挙げてみます。

 

・松山IC以南の4車線化

県外の友人を地元に招いた時いつも驚かれるのですが、松山インターチェンジから南(宇和島方面)は、未だに暫定2車線なんですよね。

すぐ隣に、時速100キロ前後で走っている対向車がいる訳ですから、ものすごく怖いです。自分が気を付けていても、相手が突っ込んできたら終わりです。

それに、松山-大洲間って結構交通量多いので、連休中は頻繁に渋滞を引き起こします。せめてその区間だけでも早急に4車線にしていただきたいです。

 

日本の地方は暫定2車線が当たり前ですが、これは外国からみれば異常な状態です。高速道路は基本的に4車線以上で造らなければならないのです。

日本の高速道路の総延長約1万kmに対して、実に約25%が暫定2車線ですからね。他の先進国はだいたい2%くらいなので、日本の高速道路がいかに遅れているかお分かりいただけると思います。

もちろん、日本は諸外国と比べて山間部が多く建設費も巨額なため、整備が容易ではないのは重々承知です。ちなみに暫定2車線区間を4車線化するのにどれくらいの費用がかかるかというと、1kmあたり12億~36億円くらいだそうです。

 

・松山外環状線の早期整備

松山外環状線は、四国の大動脈である国道11号線、国道33号線、国道56号線などを結ぶ地域高規格道路です。また、松山ICとも繋がっており、県内各地から松山空港へのアクセスも格段に向上します。

当初は、愛媛国体(2017)までに全線開通する予定で建設工事が進められてきましたが、開通したのはインター線と一部区間のみでした。

 

現在は空港線が整備中で、インター東線(R11号方面)は、着工すらしていません。この道路って11号線と繋がらないと、松山市内の渋滞対策にならないんですよね。11号線から空港方面に行く場合もその逆も、環状線を通らなければならず、環状線と周辺道路がとてつもなく混むのです。ラッシュ時の33号線なんて全く動きません。

でも11号線まで繋がれば、ある程度は緩和されると思うので、一刻も早く整備してほしいです。それと、松山外環状道路の沿線に、雇用や税収を増やすためにも工場を誘致した方がいいのではないでしょうか。松山市の製造品出荷額は、東予の全ての市に負けていますからね。

 

・大洲・八幡浜自動車道の早期整備

大洲・八幡浜道路は、大洲市の大洲北只ICと八幡浜市の保内ICを結ぶ、地域高規格道路です。八幡浜からは大分県へ向かうフェリーが発着しており、松山自動車道と繋がることで、アクセスが劇的によくなります。

また、近くには四国電力の伊方原発があり、災害時などは緊急輸送道路として不可欠なものです。八幡浜は漁業が盛んで、柑橘類の出荷量に至っては県内一です。この道路が完成すれば、そうした特産品をいち早く、新鮮な状態で県外に出荷できるので地域活性化にも繋がります。

 

働き方改革と地方分権

<働き方改革>

政府が掲げている主な働き方改革をまとめてみました。

 

・長時間労働の解消
・正規雇用、非正規雇用の格差是正
・高齢者の就労促進

 

簡単に言えばこれらの改革で、労働生産性や労働人口を増やして税収を確保しようということですね。ですが、働き方改革はうまくいっていないのが現状。

長時間労働の解消についてですが、例えば、1日の労働時間が平均で10時間の人がいたとします。本来ならば8時間で終わる業務なのに、その人はダラダラと仕事をしているので、毎日2時間の残業をしています。ある日会社に行くと「今日から残業は禁止」と言われ、その人は1日のノルマをこなせないまま帰宅することになりました。

 

このような状況が続くと仕事はどんどん溜まっていき、サボった本人が一番苦労する訳ですが、期限付きの仕事だと、他の誰かが面倒を見なければならず、手伝った人の負担が増えます。そうなると真面目に働いている人に仕事が押し付けられるので、その人が辛い思いをすることになるでしょう。その後、真面目な人がどうなるのかというと、バカらしくなって一緒にサボるようになるか、会社を辞めるのかのどちらかです。

他にも様々なパターンがありますが、これで生産性が上がるんでしょうかね。むしろ上記の例だと逆効果です。

 

要するに何が言いたいのかといいますと、働き方は、政府が法を改革してどうにかなる問題じゃないんですね。経営者や労働者一人ひとりが自分の仕事を誇りに思い、「社会に貢献しよう」という気持ちで働かなければ意味がないのです。

それを実現するには、1日6時間でも8時間でもいいのでとにかく一生懸命働いて、余った時間でしっかり勉強することです。みんながそうすれば生産性なんて余裕で上がりますよ。日本の労働生産性が主要先進国の中で最も低いのは、自分の頭で考えることが出来ないために無駄なことをしているからです。

 

しかしながら、世の中には相当数のブラック企業がありますから、余裕が持てずに心身ともに疲れ果てて鬱になる人や最悪の場合自殺をする人もいます。そうなるのは、真面目で頑張りすぎるタイプの人が多いと感じるので、周りの人が止めてあげないと、生ける屍のように会社に向かいます。

私自身、なかなか職場に恵まれず、生きる希望を見失いかけたこともありました。でも、そこを辞めたことによって、少しづつ心と時間に余裕ができたのです。だから、仕事が激務で忙しい日々を過ごされている方は、まずは余裕をつくりましょう。

 

<地方分権>

地方分権とは、中央部から権限や財源を地方に分散させて、地域にあった行政サービスをスムーズに決めていけるというものです。

住民に近い立場の地方自治体が権限を持つことで、法改正などその地域あったもを定めることができます。国で定められたことが、全ての地域で合うなんてことはないですからね。

私が考えている市街地再開発や交通インフラ整備も、今のところ国が大部分を補助してくれないと、計画が実行されません。補助金申請のため、地方の人がいちいち国の役所に行くのも、人件費と手間がかかるので無駄な事です。

とは言え、地方分権は、地域間の格差が広がる恐れもありますから慎重に進めていかなければなりません。

 

まとめ

地方の人口減少を止めるための解決策

 

市街地再開発で街を活性化し、若者や観光客を呼び込む

インフラ整備で都市部へのアクセスを改善し、企業や工場を誘致して雇用を創出する

働き方を改革し、心や体に余裕をつくる

 

上記の3つは、人口減少の解決策と関係ないように見えますが、市街地再開発で転出者を減らし、交通インフラ整備で雇用を生み転入者を増やすことができます。そして、一人ひとりが働き方を見直して心に余裕をつくることが出生率上昇に繋がるのです。

 

『地方都市が消滅するまで』

人口減少⇨街の衰退⇨若者流出⇨少子高齢化⇨消滅

消滅してしまって再建は難しいです。ですからこうなる前に手を打たなければなりません。

 

地方創生
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