四国新幹線はいらない!これほど無駄で不要なものは他にないであろう

地方創生

四国新幹線とかいらないでしょ。

正直なところ今更って感じです。整備計画に格上げされたとしても完成するのは50年後くらいじゃないですか。うん……私たぶん死んでますわ……

 

その頃にはリニア新幹線が大阪まで開通(2045年開業予定)していると思いますし、北海道新幹線は札幌まで開通(2031年開業予定)していることでしょう。

それよりずっと後になると思われる四国新幹線なんて、

きじとら君
きじとら君

まじでいらん!余計なことをするんじゃないよ!

四国はボビートレインを走らせていれば十分です。とまぁ感情的に言うだけでは、なかなか理解してくれない方もいらっしゃると思いますので、これから詳しく書いていきます。

四国かわいそう……

まず、言いたいのが四国って本当に「かわいそう」だなっていうことです。

四国地域は、社長輩出率が全国の地域でトップです。

<都道府県別社長輩出率>TOP5(東京商工リサーチ2017)

1.徳島県 1.407% 人口74万人
2.山形県 1.281% 人口110万人
3.香川県 1.188% 人口96万人
4.秋田県 1.179% 人口99万人
5.愛媛県 1.057% 人口136万人

 

また、明治大正にかけて、坂本龍馬、板垣退助、正岡子規、秋山兄弟など、現代日本の礎を築いた偉人を数多く輩出しており、日本への貢献は計り知れません。

もちろん日本の発展に貢献した偉人は全国各地にいますし、社長輩出率も人口動態の影響があるので一概には言えませんが。

 

何より、新幹線の生みの親と言われる「十河 信二」や新幹線を開発した「三木 忠直」はともに四国の出身です。

今や日本のほぼすべての地域に通っている新幹線の、唯一の空白地が四国という皮肉。ホビートレインがトコトコと寂しげに走っている姿を見ると、何だか悲しくなります。

 

残念ながら吸い取られるだけ吸い取られて、後はほったらかしにされるというのが四国の運命なのです。四国ってかわいそうですよね。

だから心情的には「どうか四国にも新幹線を走らせてください」というのもすごく分かるのですが、現実問題人口が少ない上に、地形が悪く莫大な建設費がかかることから、全くもって必要ないと私は思います。

 

実は沿線人口は多い!?

これは四国新幹線が必要な理由として、必ずと言っていいほど議論されることですね。結論から言うと、確かに北陸新幹線や北海道新幹線より沿線人口は多いです。

四国新幹線 北陸新幹線 北海道新幹線
整備延長 302km 472km※高崎~敦賀 593km※盛岡~札幌
沿線人口 338万人 310万人 327万人
1kmあたり人口 11,200人※岡山・倉敷を除くと7,280人 6,570人 6,070人
事業費 1.57兆円 1.67兆円※函館~札幌(211km) 1.16兆円※金沢~敦賀(113km)
B/C 1.03 1.1 1.1

※B/C(費用便益比)が1.0を超えると、社会全体にもたらされる効果が投資した費用を上回ると言われています。
※データは「四国新幹線整備促進期成会」より引用

 

きじとら君
きじとら君

他の地域と比べても、まぁ悪くない数字ですね。

 

整備延長が302kmに対して事業費が1.57兆円で、沿線人口も北陸や北海道よりも多いとなると数字的には整備してもいいような気がします。

 

四国新幹線沿線人口

4つの県庁所在地と岡山を結ぶ、経済波及効果が最大とされているルート。(大阪、大分への接続は未定)

実は北四国は普通に人口多いです。松山と高松の間の都市は10万人規模の工業都市が連なり、製造品出荷額も四国でトップクラスの自治体ばかりです。

全国の工業出荷額の約7割を占める太平洋ベルト上にある、工業集積地(瀬戸内工業地帯)の一角ですから無理もありません。

今治を通っていない件ですが、これは少なからず反発があるでしょうね。なんせ四国で5番目に人口が多く、タオルと海運・造船業が盛んな世界レベル海事都市ですから。

 

「いや~すばらしい。四国新幹線を通さない理由はないでしょう。」と整備計画への格上げを推進している方々が声を揃えて言ってきそうです。ところがですね、四国のB/Cをよく見ると北陸や北海道の路線より低い。

それなのに、北海道新幹線の2018年3月決算の営業損益はマイナス約100億円の大大大赤字。まぁ札幌まで延びたらギリギリ黒字になるとは思いますよ。

 

そもそも、四国を北陸や北海道と比べるのは間違いですわ。北海道には札幌という約200万もの人が暮らす日本有数の大都市があって、北陸は東京という巨大都市から、四国よりかなり近い位置にあり、人口流動性も高いです。

四国は……完全に隔離された孤島。札幌のような大都市もなく、どうしようもないど田舎ばかりです。大阪から近いといえば近いですが海を隔てていますからね。要するに四国と言うのは場所が悪く、それほど需要もないのです。

 

四国の過疎化は目を見張るものがある

全国に先駆けて四国の人口は絶賛減少中。絶対無いと思いますが、2045年に新幹線が開業するとして、その頃の四国の人口はというと約282万人。

2015年と比べて約102万人(26%)も減少するとされています。政令市が1つ吹き飛ぶような感じ。280万人って今の広島県と同じくらいの人口ですよ。南四国と瀬戸内の島しょ部なんか平均すると50%ぐらいの減少率ですから、本当に危機的状況だと思います。

 

そんなところに新幹線いりますか?

他の地域もそうです。これからものすごい勢いで人口減少していくこの日本に、過剰なインフラ投資は必要ないのではないでしょうか。事業の関係者は潤うのでしょうけど、辛い思いをすることになるのはこれからの子供たちです。

たぶんこれを言うと「新幹線が人口減少の対策になるんだ!」と、言ってくる人がいそうですが、私はむしろ人口減少が加速すると思います。

 

なぜなら儲からないから。←はい、またこれです。

儲からないから必ず税金を使う事になります。北海道新幹線のように赤字が膨らみ、そういうところが増え続けると、やがて財源が底をつき税金が上がるハメに。そうなれば所得が減るため消費も縮小していきます。消費が縮小すると、当然企業の売上が減るので従業員の給料も減らされます。

 

収入が減れば結婚する人の数も少なくなり、子供が生まれにくい社会になります。何を根拠に人口減少の対策になると言っているのでしょうか。無駄なことに税金を使われても、自分には関係ないと放っておくと最終的に困るのは我々国民です。

もちろん、結婚できないのは貧困だけが理由ではないですし、結婚しても子供を作らない家庭もありますから、必ずしも収入を増やすことだけが人口減少の対策になる訳ではありません。

 

JR東海が国に借金(3兆円)してまでリニアを通すのは、返せる自信があり、国も返してくれる見込みが十分にあると判断しているからです。

JR東海は2018年度に7,097億円の営業利益を出している超優良企業。まぁどうせ財投でも厳しくなれば税金を使うことになるのは目に見えていますが……

 

きじとら君
きじとら君

ちなみにJR四国は2018年度に114億円の赤字だよ。松山駅を見ての通りやる気がないからね。人口の多い都市の駅にもっと不動産投資をするとか、赤字がひどい路線を廃止するとか、人員削減や役員報酬の大幅なカットとか、厳しいのは分かるけどもう少しやりようがあると思うのだが。国の支援が終われば残念だけど消えて無くなりそう。まぁ議論ばかりで何のアクションも起こさないのだから仕方がないかな……

 

四国なんかに巨額の事業費を分け与えてくれるところも、貸してくれるところもありません。高度経済成長期に様々な理由があり、3本の橋を建設することになりましたが、もはやそんな余裕は今の日本にはないのです。

 

普通に需要が無い

どうせやるなら大阪から九州までブチ抜かないと、意味もないし100%黒字になりません。

四国4県って本当に交流ないんですよ。これは完全な主観ですが、隣の県でも外国に行くような感じ。険しい山に遮られて見事に分断していますからね。松山からだとフェリーが充実しており、広島や九州に行く方が、断然、心理的に近いです。

 

用事があって四国の都市間を移動するとしても、貧乏人は安い高速バスで事足ります。マイカーを持っている人であれば高速道路を使うことでしょう。

ついでに岡山に用事があることも、私の場合はそうそうないです。岡山経由で大阪に行くぐらいなら飛行機に乗ります。徳島以外の四国の空港は、東京、大阪へLCCが飛んでおり安くて速いです。

 

そりゃね四国に新幹線ができたら、嬉しいですし興味もありますから1度は乗車すると思いますよ。でも2度目ないでしょうね。安くて速い新幹線じゃなければ、あまたある移動手段の中で選択肢の1つに選ばれることすらありません。

当然ながら、整備には莫大な建設費がかかわるわけで、安くしていてはペイできないので、安くしようがありません。建設すれば確実に八方ふさがりになります。

 

ちなみに四国の鉄道は、遅い、高い、利便性が悪いの三拍子で、利用しているのはごく一部の人だけ。私はここ数年、乗った記憶がありません。長距離は飛行機、短距離は車です。恐らく多くの四国に住む人々がこのような感じだと思います。

 

新幹線はどうでもいいから、高速道路と空港の整備をしてくれ!

四国新幹線に1.57兆円をつぎ込むのだったら、それを4等分して各県が自由に使った方がいいと思います。

分けると約4,000億円ですのでこれだけのお金があれば、新幹線よりも遥かに地域活性化に繋がる事業をできるのではないでしょうか。

 

他の地域は分からないのでまた愛媛の話になりますが、

・松山-大洲間の4車線化
・松山外環状道路の早期整備
・松山空港ターミナルビルの増築または建て替え
・今治道路の早期整備
・大洲・八幡浜自動車道の早期整備

やはり四国は車社会ですから、もっと高速道路の整備をするべきだと思います。別に上記のものは分不相応なものではありません。最低限必要なもの。

仮に4,000億もらえるとしたらお釣りがくるくらいじゃないですか。愛媛のみなさんも新幹線なんかより利用する機会が多いはずです。

 

松山空港のターミナルビルは、現状でもコンパクトにまとまっていて悪くはないのですが、中四国一の利用者数を誇る空港としてはやや手狭。観光客のためにも、もっと商業ゾーン(専門店街、土産物売り場)、レストランやフードコートなどを増やした方がいいと思います。

ターミナルビルは吹き抜け空間にして、屋上の展望デッキは緑化してもいいかもしれません。あと国際線部分も何とかしましょう。あれはさすがに貧相すぎです。

 

こんなの誰でも思いつきますし、財源確保してさっさとやればそれなりの効果は期待できるのに、まぁやりませんからね。なぜか不思議と無駄なことばかりしようとするんですよね。無駄なことをするリーダーを選んでいるのも我々民衆ですから、救いようがありません。

きじとら君
きじとら君

もう四国は衰退まっしぐら。それでも私はすきだから住んでいます。

 

 

地方創生について、詳しくは以前の記事に書いていますので、よろしければご覧ください。

地方の人口減少を止めるには
先月末、愛媛新聞の1面に「県人口が年間1万人ペースで減っている」という記事が載っていました。私は特に驚きはせず、まぁ当然だろうなと…… ですが、人口減少は地域が衰退することだけでなく、自分の商売にも直結することなので他人ごとではいられ...

 

まとめ

【四国に新幹線がいらない主な理由】

・人口がものすごい勢いで減っている
・移動手段がたくさんあり、わざわざ運賃が高い新幹線に乗らない
・需要がないため莫大な建設費をペイできない
・財政難が続く中で国や地方自治体に余裕はない

 

単線か単複線か、どの都市を通すかなどいろいろと議論されていますが、そもそも必要ないものであり、夢物語なので考えても無駄です。

まぁ無駄だと思いつつもルートを考えると、大阪、和歌山、徳島、松山、大分、福岡を貫くのが最も費用対効果が高いでしょうね。災害や何らかの不具合が起きた時、山陽新幹線の代替にもなります。イメージできない人は地図を見れば分かります。

 

となるとルートに入っていない地域の方が怒り出すので、話がまとまることは一生ありません。みんな自分のところにほしいのは当たり前。だから夢物語に終わるのです。

だいたい、各県の代表駅に乗り入れるためには人口密集地を通る地域もあり、現実的に不可能です。特に四国の都市は県庁所在地以外、とんでもない田舎なのでそんなところの駅に乗り入れても、あるいは新たに作っても利便性が悪く、利用する人は少ないでしょう。

 

「四国に新幹線を!」などとしょうもないことに脳みそを使う暇があったら、日々淡々と自分の仕事に専念しましょう。それが一番、地域活性化に繋がると思います。これから四国が発展するためにはどうすればいいか、1人ひとりが考えるようになって、少しでもいい方向に進んでいってほしいと願うばかりです。

地方創生
kijitoraをフォローする
きじとらblog