松山一番町再開発に物申す

地方創生

国際ホテル松山の建て替えは、だいぶ前から言われておりましたが、ようやく事業計画案が発表されましたね。

<計画案>

(出典:建設通信新聞)

現在、国際ホテル松山が建っているところとその周辺の建物を取壊して街区を統合し、新たに複合ビルを建てるという計画です。

手前の建物にはマルシェを開く広場、フードコート、コンベンションホールなどが設けられ、左がホテル、右が高さ99mの高層マンションになる予定でしたが、地元町内会から景観に配慮を求める声が上がっており、マンションの高さが抑制される模様。

この計画を見る限り、マンションを購入する人とホテルに泊まる人以外は用がなさそうですね。個人的な感想としては「交流人口が増えて地域活性化に繋がるし、まぁないよりはマシかな」って感じでしたが、仮に高さが60mとかに抑制されるとなると採算が取れないでしょうね。

 

一番町一丁目の2019年坪単価は約109万円です。四国で最も高い大街道(三越周辺)の約265万円と比べると半分以下ですが、大街道からも近くメインストリートである一番町の大通りに面していることから、一等地であることに変わりありません。しかも、約7,000㎡(約2,120坪)の広大な敷地ですよ。街区が歩行町にもまたがっているため、再開発されるエリアの地価はもう少し低いとは思いますが。

つまり、採算が合うようにある程度高さが必要になってくる訳で、近隣住民が反対しているからとは言え「ヘイヘイ、分かりましたよ。低くすればいいんでしょ低くすれば。」と単にマンション部分の高さを低くしたのでは失敗が目に見えているということです。では、どんな風にすればいいのかと言いますと……

 

イラスト作成中「自分には何の得もないのに、こんなことに時間を割いてバカだな~」と思いつつも作ってみました。適当に作ったため気持ち悪い色になってしまいましたが、素人のイラストですのでご了承ください。雰囲気は伝わると思います。こんな感じで普通にホテルとマンションの高さを85mくらいに揃えたのでいいんじゃないでしょうかね。

まぁでも、計画案は当然プロが設計したものですから、全てにおいてそれなりの意味があるとは思います。ホテル部分の高さが低いのは後方にある、マンションや民家の日照権を侵害しないためかもしれませんし、マンションからの眺望や容積率・建ぺい率等の制限かもしれません。

 

いずれにせよ、高さは抑制したとしても今の計画より、延べ床面積は減らさない方がいいでしょう。

妥協して中途半端な建物に補助金使うくらいなら、いっその事、計画を白紙撤回にして松山駅の再開発や道後周辺の整備に回した方がいいのではないでしょうか。しかしながら、国際ホテル松山は震度6強で倒壊の恐れがあり、現在の耐震基準を満たしていないので、ホテルだけは建替えなければいけませんけど……

せっかく森ビルが再開発するんですから、計画通りか先ほど私が述べたような案で実行してほしいところです。う~ん、松山市は本当にポテンシャルを活かしきれてない都市だと思います。実にもったいない。早急に、地域が発展するような街づくりをしなければ、いよいよ終わってしまいますよ。

 

愛媛の現状については下の記事でも触れておりますので、よろしければご覧ください。

地方の人口減少を止めるには
先月末、愛媛新聞の1面に「県人口が年間1万人ペースで減っている」という記事が載っていました。私は特に驚きはせず、まぁ当然だろうなと…… ですが、人口減少は地域が衰退することだけでなく、自分の商売にも直結することなので他人ごとではいられ...

 

前にニュースで聞いたのですが、松山-札幌線の搭乗率は70%を超えているようですね。ただ、北海道からの利用客が極端に少ないそうです。何とも悲しい現実ですね。私の北海道に対するイメージは、大自然があり、洗練された街並みがあり、食べ物がおいしく、魅力的な観光名所たくさんあるという感じ。

これって、ほとんどの愛媛県民が思っているのではないでしょうか。毎年地元の百貨店で行われる「北海道フェア」も大盛況ですし、そりゃ高い飛行機代を払ってでも北海道に行きたくなりますよ。

 

つまり何が言いたいかと言いますと、四国にも北海道に負けず劣らず、おもてなしの精神もあるし、すばらしい絶景もあるし、おいしい食べ物もたくさんあるということです。足りないのはインフラや街並みの整備、そして一番重要な地域のPRです。

企業もそうですよね。どれだけいい商品を作っても、誰かに存在を気づいてもらわなければ、無いも同然。でも、PRの前に受け入れ態勢をしっかり整えなければなりません。それができていないと、観光客が来てもガッカリするだけでなく「また来たい」とは思ってもらえないでしょう。しょうもないもんをアピールしてもマイナスになるだけですからね。

 

最後になりましたが「ア○ル松山」と同じ轍を踏むのだけは勘弁していただきたいものです。

 

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