学歴社会の崩壊とはいえモンキー高校を卒業すると地獄が待っている

生き方

【エッセイ】

私は「底辺高校」や「モンキー高校」などという侮蔑的な言葉は好きではないのですが、その方が伝わりやすいので今回は使います。学歴社会の崩壊とはいえ、底辺高校に行くのはおすすめしません。あまりにも低学歴すぎると人生詰みやすいです。

恐らくみなさんは、普通の高校か進学校を卒業された方が多いと思うので、モンキー高校の実態、卒業した子たちがどうなるのかあまり知らないのではないでしょうか。中学校の30人クラスの場合だとせいぜい2~3人くらいしかいませんからね。

 

そういった学校の勉強についていけなかった子供たちが通う高校が、いわゆる「底辺高校」と呼ばれているところです。

っで私はどうなのかと言いますと偏差値36のザ・底辺校の出身です。まぁみなさんが想像するようなヤンキーばかりの高校ではなかったですが、やはり普通の高校とはかなり違っておりました。

 

 

底辺高校の実態

仲良しグループでは、当たり前のごとくタバコを吸っている子も多かったですし、改造したバイクも乗り回していましたね。昼休み、おもむろに消火器のレバーを握り、薬剤をまき散らしながら校舎の4階から放り投げているとんでもない子もいました。消火器を投げるのは一時期流行っていたので私も野次馬としてよく見物していたものです。

体育祭では卒業生と思しき連中が、わざわざ校舎の周りをバイクでコール(空吹かし)をしながら暴走しておりました。まだまだありますが、割愛させていただきます。でも底辺高校って別に不良たちばかりではなく、主に下記のような3つのタイプの人間がいるんですよね。

 

1.不良または不良ぶってるタイプ
2.普通タイプ
3.オタクタイプ

 

私は恥ずかしながら眉毛がとても細かっただけで、特に不良という感じではなくごく普通のタイプでした。クラスの割合は1.(30%)、2.(30%)、3.(40%)。意外とオタクが多かったです。学校全体でも似たような割合だったと思います。

特殊な性格の生徒も多く中には卒業まで一言もしゃべらなかった子もいました。初対面でその子の性格を知らない先生がその子に話しかけてしまい、案の定、沈黙状態が続くと周りの生徒が「その子は話すのが苦手だから別の子にしてあげて」と、かばってあげたり、授業中に誰かの携帯の着信音が鳴った時は生徒が一斉に「ゴホンゴホン」と咳払いの演技をして着信音が気づかれないようにしたりしていました。まぁ普通にばれて没収されることの方が多かったのですが。なんか無駄に団結力があるんです。

 

授業風景は、基本寝ているか、教科書で携帯を隠していじっているかのどちらか。中には授業中にポテチを食うつわものも。先生の話をちゃんと聞いて板書をとっている奴はごく僅かです。怖い先生の時はみんな真面目に授業を受けておりましたが、年配女性教師の時はやりたい放題。

さすがに授業中にしゃぶしゃぶをしている人はいませんでしたが、学校に宅配ピザを届けてもらい、放課後に食べたことは何回かありました。まさにお猿さんですね。

 

モンキー高校は中退する者も多く、私のクラスは卒業の頃には、入学時の半分近くにまで減っておりました。モンキー高校を卒業しようが中退しようが、その後の人生が大きく変わるようなことはありませんが、中退するとより一層まともな会社では働けなくなります。

中退の理由は、学校が合わなかったり、謹慎が3回目のため退学させられたりと様々。謹慎で多かったのが窃盗、暴行、タバコ……

 

5教科などは中学レベルの授業にもかかわらず「センセー難しすぎて分から~ん」「みんな馬鹿やけんもっと分かりやすく教えて~」などという声が……

そのため、テストはまぁ酷いもんです。数学だと3年生でも最初の数問は四則演算で、難しいのでも連立方程式、因数分解程度。あと算数の文章問題もあったかな。その他の教科も小中学校のおさらいといった感じで、高校レベルの問題は一切なかったと記憶しています。

自慢ですが、勉強嫌いな私でも結構高得点が取れていたので、クラスでは常に1番か2番でしたね。「いや~周りの奴らやべーな!」と実に低レベルな優越感に浸っておりました。

 

帰宅後は、もちろん予習などはせずみんな飲食店でアルバイト。「今月はいくら稼いだから俺の方が上だ」と自慢し合っておりました。ちなみに10万円程度は普通で20万円以上は稼がないと一番にはなれません。高校生がそんなに稼いでどうするんだって感じですが、まぁ外食やバイク代であっという間になくなります。なくなってもすぐに稼げるから永遠にそれの繰り返し。

これらのことは私の通っていた高校、クラスの話なので、全ての底辺校で同じことが起きているとは限りません。

 

 

底辺高校の存在意義

みなさんはここで疑問に思うはずです。「底辺高校に存在意義があるのか」と。

「底辺高校なんかなくても誰も困らないし存在自体が害だ!!」っていう方もいるかもしれません。でも私は、別にあってもいいんじゃないかなとは思ってます。なくなってしまったら、小中学校で勉強についていけなかった落ちこぼれたちが行くところがなくなりますからね。

「中卒で働きに行け」だとか「ニートになれ」というのはあまりにも酷です。高校に行きたくない子は行かなければいいだけですが、行きたい子がいる以上、存在していても全く問題ないですよね。それに、親が学費を払い、教師は給料がもらえる訳ですから少なくとも経済は周るでしょう。

 

あと、特別な理由がなく学校をサボったり休み続けたりすると、当然ながら退学させられるので、みんな朝になればちゃんと起きて学校に通います。だから、お勉強はできなくてもそれなりに規則正しい生活が身に付くわけで、これは社会に出ても役に立つことです。

どんな形であれ、馬鹿でも高校生活を謳歌する権利はあります。いくら名前だけ書いて入学できる底辺高校とはいえ、問題行動を起こす子はごく一部ですし、本当に危険な子は入学すらできません。何というか、頭の悪い子が行く学校に問題があるのではなく、そこを選んでしまう本人に問題があるのです。

 

恐らく、このような高校を選択する中学生は、この高校に入学したらどんな人生を歩むことになるのかということを考えている子は1人もいないと思います。なぜなら、もしそう考えているのであれば、底辺高校を選択することはないからです。

仮に進学校へ行った方が将来お金を稼ぎやすく、人生の幅が広がることを知っていたとしても、合格できる知識がありません。落ちこぼれてしまった生徒はいったいどうすればいいのでしょう。

 

 

そもそもなぜ底辺高校に行ったのか

これはみなさんご想像の通り、単純に馬鹿だったからです。

小学校4年生くらいから勉強につまずき、6年生にもなると分からないところが分からないような感じでした。そんな状況で中学生になったので当然ついていけず、とうとう勉強することが嫌いになり、授業中はずっと寝ていました。

学校の勉強はしていませんでしたが、興味があった哲学書や詰将棋の本を結構読んでいたので、たぶん周りの人からやばい奴だと思われていたかもしれません。実際、いろいろと問題行動を起こしていたので、本当にやばい奴だった訳ですが。そのおかげで将棋だけは、進学校に行った友人より強かったです。頭の中であれこれ考えるのが好きだったのでしょう。

 

その当時私は「今、頑張って勉強してる友達も当たり前のように大学に行って当たり前のようにサラリーマンになるんだろうな」「そんな会社のためにあくせく働いて人生終わるのなんて嫌だから、自分はフリーターをしながら好きなことをやって自由に生きたいし、勉強なんかしても意味がない」と考えておりました。

人生は恐ろしもので、心に思い描いた通りになります。今でこそ超零細企業の会社経営をしておりますが、3年前まではフリーター、ニート、学生を行ったり来たりしていましたからね。

 

恥ずかしながら、定期的にあるテストも名前だけ書いて白紙で提出なんてことも。当時の自分に「何やってんだ」って言ってやりたいですね。過去に戻れたらの話ですが……

中1の時、見かねた校長先生が放課後にマンツーマンで算数の足し算から教えてくれることになり、中学生なのでさすがに抵抗はあったものの、机に向かう習慣がついてくると私はその時間が次第に楽しみになりました。分数の計算でも、自分の力で解けると面白いのです。暴力教師が多く、落ちこぼれは相手にしないような中学校だったので、真摯に向き合ってくれる校長先生は本当に神様のような存在でした。

 

今では信じられないかもしれませんが、ビンタやげんこつは当たり前でしたし、足が宙に浮くぐらいもみあげ部分をものすごい力で引っ張り上げてくる、変な先生もおりました。悪ふざけをする子供も悪いですけど、暴力はよくありません。

結局、算数のドリルを解くのも面倒になり、再び勉強することをやめてしまいました。どうしようもない子です。

 

進路相談の時に担任の先生が君はどこの高校に行きたいのかねというので、私は希望校を言いました。すると「君にその高校は絶対に無理だ!」と断言され、ちょとだけショックだったことを覚えています。将来何になりたいのかということも聞かれたので「ホストになりたいです」と答えると大爆笑されました。

自分は大真面目に答えたつもりなんですけどね。何でホストになりたかったのかというと、その当時「城咲仁」さんがテレビによく出ており、たとえホストでも女性を幸せな気分にして自分自身も何億も稼げるのはすごいことだし、夢のある職業だと思っていたからです。

 

申し訳なかったのが、親が家庭教師を呼んでくれて数カ月間勉強したにもかかわらず、その高校にしか行けなかったことです。普通、私が通っていたような高校は、テストを白紙で出さない限りほぼ合格するところなので、家庭教師を呼んでまで勉強する奴はほとんどいません。

だから、教えていてくれた先生もやるせない気持ちだっただろうし、進学校はおろか普通の高校ですらないところに行くために高い月謝を払ってくれた親にも、申し訳ない感じでした。

 

というわけで、夢と希望を胸にモンキー高校に晴れて入学。

 

 

底辺高校卒業者の進路

中卒や底辺高校を卒業した者は、肉体労働やサービス業系の仕事をする確率が高いですね。

<底辺高校卒業者の主な職業>※下記の職に就いている方が全員低学歴とは限りませんし蔑んでいる訳でもありません

・土木作業員
・とび職
・交通整理員
・警備員
・介護職員
・飲食店従業員
・美容師
・工場作業員
・宅配ドライバー
・清掃員
・ショップ店員
・農業・漁業従事者
・自動車整備士

 

こうして挙げてみると、やはり低賃金の仕事が多いです。低学歴=低賃金と言っても過言ではありません。もちろんその人の能力にもよりますけどね。誰もが知っているパナソニックの創業者、松下幸之助さんも最終学歴は小学校中退ですし。この方は貧しいがゆえに学校に行くことができなかったので、ただの勉強嫌いな子とはちょっと違うのですが……

私の学科(卒業生50人くらい)で言うと、大学に行った奴はゼロです。専門学校でさえ4~5人というありさま。あとは就職かニートか学生時代のアルバイト先でそのまま働くかですね。就職の子はだいたい県外に行き、地元に残る子は少なかったです。今でも仲良しグループの半分は県外にいますね。

 

就職先は飲食店が多かったのですが、ほとんど1年以内に辞めてしまいます。飲食店なんてのは3Kですから、そりゃよっぽど根性がある奴じゃないと続きません。底辺高卒ってだけでも就職が難しいのに、さらに転職を繰り返している奴を誰が雇いますか。まともな経営者なら雇わないと思います。まぁブラック企業なら雇ってくれるでしょう。なにせ人手不足ですから。

私も県外のホテルで調理師をしておりましたが、4カ月くらいで辞めました。あの頃の肉体的・精神的しんどさは今まで生きてきた中で6番目くらいなので割と辛い時期でした。

 

学歴がないと進路の選択肢って本当にないんです。難関大学を卒業した人が1000の選択肢があるとすれば底辺高卒の人は多くても50くらい。それも人が嫌がるものが残されているのみです。

要するに、モンキー高校に入ってしまうと将来きつい仕事しか残されておらず、きついから辞める確率が高く、辞めてしまえば再就職が難しくなり就職できたとしてもブラック企業で、低賃金かつ重労働の仕事をするしかないのです。そんな状況が続くと結婚もできませんし、心身ともに疲れ果て、最悪、自殺に至りかねません。

 

在学中にそれに気がつき、猛勉強していい大学に入ることができれば問題ありませんが、努力を怠った子は地獄をみることになるでしょう。

残念ながら学歴社会とはそういうものなのです。とりあえず、普通の大学を出て普通の企業あるいは役所に就職できれば、家族を養うぐらいの金はもらえます。

 

 

学歴コンプレックスとの戦い

私はこのような記事を書いているぐらいですから、今は学歴コンプレックスを抱えて悩んでいることはありません。初対面の人でも聞かれれば正直に答えます。隠したところでいつかはバレますしね。

 

しかしながら、20代前半の頃はかなり学歴のことで悩んでおりました。久しぶりに会った友人に「そういえば、どこの高校だったっけ」と必ずと言っていいほど聞かれるのですが、99%自分の高校より相手の高校の方が偏差値が高いので、言う度に精神的ダメージを受けるんです。

言った時の相手は「あぁ○○高校なんだ……」という感じで、まるで地雷を踏んだかのような反応。これがまだ、普通レベルの偏差値であればそんなことは気にせずオープンに言えますが、なにせ県内でも有数の底辺高校ですから……

 

恋愛の時もそうです。自分が低学歴だということを相手(女性)に知られてしまったら、二度と会ってもらえなくなるのではないかという心配がありました。よく「学歴で判断する人とは付き合わない方がいい!!」的な記事を見ますが、そうは言っても現在でも約7割の女性が男性の学歴を気にしている訳ですからね。

女性が男性の学歴を気にするのは、自分が将来安心安全に暮らせるかどうかがかかっているので当然のことなのです。高学歴の人の方がまともな教育を受けているし年収が高い傾向にあるので、相手の年齢、容姿などが同じような感じだと低学歴か高学歴かの2択であれば、確実に高学歴の方を選ぶでしょう。だから低学歴というだけで何もかもが不利であり、学歴はいいに越したことはないのです。

 

また、低学歴の人は同じく低学歴の人と結婚する傾向にあり、生まれてきた子も低学歴になる確率が高いです。なぜなら、親に論理的読み書きの能力がない場合が多く、教養もないからです。子供の頃からそういう能力のある親と一緒に生活しているだけで、勉強する意義や勉強方法が自然と身に付きます。

自分だけが低学歴ならまだいいですが、子供も低学歴・低所得になりかねないので、そういった不安が付きまといます。

 

 

最後に

底辺校卒業者が高校について書いた記事ってそんなにないんですよね。まぁ人気ブロガーなんて東大、早稲田、慶応……のような難関大学の卒業者が多いから無理もありませんが。プロフィール覧を見る度に「どいつもこいつも高学歴ばかりでムカつく!!」と思っていたので、書かせていただきました。

だからこの記事は高学歴の連中には書けないので、それなりに価値はありますし、いつか必ず誰かの役に立つと思います。

 

もしあなたが底辺高校を中退または卒業し、人生に絶望しているのであれば、今すぐに勉強しましょう。30代までなら何とかなります。私は、あの頃の失った時間を取り戻すかのように勉強しています。人生なんてまさにロールプレイングゲーム(RPG)みたいなもんで、冒険に出てモンスターを倒していけば武器が増えて自分のレベルも上がるんです。

成功するかどうかはやってみないと分かりません。将棋の手は読めても人生の詰みは読めなかったというオチだけは避けたいところです。